2020'10.20.Tue
お久しぶりでございます。といっても、特に理由はないのですが。
書こう書こうと思っていた記事なのですが、延び延びになってしまっていました。
唐突ではありますが、「推せるレイアウト建設」と題して製作していたレイアウトを、TMSレイアウトコンペ(以下レイコン)に出品したところ、努力賞を受賞することができました。ありがとうございます。
(↑盾をいただきましたが、噂通り天賞堂製なんですね。しかも包み紙にも書いてあるw)
さて、今回はじめてレイコンに出したわけですが、TMSの編集を行っている機芸出版社はたいそうアナログな会社で、昨今では当たり前になったオンライン投稿なぞには全く迎合しない、ある意味では古風な会社なのです。
というわけで、戸惑いつつ投稿したという経緯もありますので、ここいらでレイコンの応募の仕方なぞをまとめてみようと思います。そこまで難しくはないので、漠然と憧れがあった人が、レイコン応募をモチベーションにレイアウト作りを始めてもらえたらなー、なんて思っています。
①まずやること→データシートをTMS編集部から取り寄せます
鉄道模型趣味の毎年4月号(5月号?)に応募要項が掲載されます。そこに応募の詳細と、データシートなるものを取り寄せるためのあて先が載っているので、ハガキでデータシート一式の送付を希望する旨を書いてTMS編集部に送ります。そうすると、↓のような封書が届きます。
右の書面が詳しい要項、左の青字で書かれた紙がデータシートです。ここに必要事項を書いていきます。データシートの一番上に書かれている部門とは、A部門が周回、またはそれに近い機能を持つ、いわゆるレイアウトを、B部門はジオラマやセクション、モジュールなど、単体では車両を走行させる機能を持たないものを言います。ちなみに私が受賞したのはA部門です。
鉄道名も記入する欄があります。特に名前を決めていなかったので、その場で「老軽鉄道」というふざけたネーミングにしましたw 要項に「あまりにふざけたものは不可」とありましたが、この程度は大丈夫なようです。
あとは特に気を付けるべきところもないですが、本名と職業を書くとそのまま紙面に乗りますw ペンネームでもいいかどうかは、よくわかりません(ペンネームでもいいと噂では聞いたので、どうしてもペンネームで、という人は両方記しておくといいのではないでしょうか。
②編集部に送付するもの→データシート・プラン図・写真・簡単な説明文
データシートに関しては言及しました。写真と説明文については後述します。ここではプラン図について。
プラン図とは、1/10や1/20で書かれた線路配置図のことで、1mm方眼紙を使うように指定されています。コレ、結構売っている場所がないので困りましたw
特に面倒だったのがカーブ半径の記入で、市販のレールを使った単純なエンドレスの場合や、きっちりカーブの角度を測って作られたレイアウトの場合はいいですが、私のレイアウトはとりあえずエンドレスになればいいやとばかりにその場の思い付きでトミックスレールをつないだので困りました。
苦肉の策として私がとった方法は、つないだトミックスレールの両端がレイアウトのx軸方向・y軸方向のどの位置にあるのかのデータをひとつひとつ取り、x軸とy軸を直線でつなぎ、どこがトミックスレールのC-〇〇〇-〇〇なのかをすべて書き込むという手法を取りました。
実際はカーブレールなのに図上では直線であり、これで大丈夫なのかと応募時には不安になりましたが、努力賞を受賞したということは大丈夫だったということでしょう。
③説明文を書く
TMS編集部から送られてきたものの中に、400字詰め原稿用紙が2枚同封されていました。ということは、800字程度で説明文を書いて来いというものだと私は解釈しました(それより長くても短くてよいかはわかりません。
手書きでももちろん良いですが、パソコンで書き出し、プリントアウトしたものを同封する形でも大丈夫です。その際は、後述する写真を収めた記録用メディアに.txt(テキスト形式)と.doc(ワード形式)のファイル両方を添付することが求められます。txtはともかく、docファイルを作れない人もいらっしゃるかと思いますが、ネット上にはtxtファイルをdocファイルに変換してくれるサービスがあるので、心配することはありません。
ちなみにどんな文章を書いたかというと、このブログに書いたことを800字程度にまとめただけですw
④写真を撮る
写真についても今どきアナログな方法を取っていて、プリントとCD-ROMなどの記録用メディアに収めたものを送付することになっています。プリントについては後述します。記録用メディアについてはCDのほかUSBメモリやSDカードなどでもいいようですが、返送してもらえないので、送っても惜しくないCDで送るのが無難でしょう。保存形式は.jpgです。.rawも送ってよいようですが、jpgも同封することが求められています。
写真についてはいまさら語ることもないと思いますし、TMS2020年4月号に模型写真の上手な撮り方について詳述されていますので、それを参考にするのがいいと思います。
(↑TMS No.939、これ、レイアウトコンテストにこれから出そうと思っている人は必携の書だと思います)
少しだけ記述しておくと、光はカメラ内蔵のフラッシュでなく、太陽光かもしくは複数方向からライティングをすること。カメラ設定のF値(絞り)を大きくし、被写界深度を大きくとること。絞りを大きくしたので露光時間を多くとる必要があるため、三脚を使い、ボタン、もしくはタイマーを使って撮影する(シャッターボタンを手で押すとブレるため)こと。被写界深度を合成できるカメラを使うと便利なこと。などが挙げられます(カメラ用語について分からない人は、詳しく書くと長くなるんでググってください。すみません。
ほかに気を付けるべきことは、線路が写っている写真には車両を入れること、同じ車両を同じ位置に置かないこと(これはあまり重要ではない気がします)、カメラを斜めにせず、水平にして撮影することが求められています。
応募に際して必要な写真は、アップで寄った写真の他、プラン図と同じようにレイアウト(ジオラマ)の真上から撮った写真と、異なる二方向から撮った写真を送らなければいけません。
(↑真上から撮った写真と、異なる2方向から撮った写真)
また、構図は上からや水平方向からだけでは飽きが来るので、何か台に乗せて下から撮ってみるのも面白いかもしれません。
(↑下から撮影した例)
撮影した写真は記録用メディアに収めるのと同時に、プリントをする必要があります。大手カメラショップではプリントサービスを行っているので、そこでプリントしてもらうのが無難だと思います。コンビニでもプリントできますが、画質は若干落ちますね。プリントした写真にはファイル名と簡単なキャプションを裏に書き込んでおく必要があります。言うまでもないことですが、写真は加工をしてはいけません。
⑤送付!
必要なものをすべてを入れてTMS編集部に送ったら、あとはできることはありません。ポストの前で拝んだら、忘れてしまいましょう(無理か!
ちなみに、2020年は4月に締め切りで発表は9月でした。
というわけで長々と書いてきましたが、思ったよりも簡単でした。みなさんもぜひレイアウトを作って参加しましょう! 車両作品よりも受賞のハードルは低いと思いますよ!
ところで、このレイアウトの目標は「TMSに載る!」でした。その目標は今のところ達成してはいませんが、果たしてどうなるでしょうか?(どうなるもこうなるも、まだ話は来ていない(^^;
それではまた~。
書こう書こうと思っていた記事なのですが、延び延びになってしまっていました。
唐突ではありますが、「推せるレイアウト建設」と題して製作していたレイアウトを、TMSレイアウトコンペ(以下レイコン)に出品したところ、努力賞を受賞することができました。ありがとうございます。
(↑盾をいただきましたが、噂通り天賞堂製なんですね。しかも包み紙にも書いてあるw)
さて、今回はじめてレイコンに出したわけですが、TMSの編集を行っている機芸出版社はたいそうアナログな会社で、昨今では当たり前になったオンライン投稿なぞには全く迎合しない、ある意味では古風な会社なのです。
というわけで、戸惑いつつ投稿したという経緯もありますので、ここいらでレイコンの応募の仕方なぞをまとめてみようと思います。そこまで難しくはないので、漠然と憧れがあった人が、レイコン応募をモチベーションにレイアウト作りを始めてもらえたらなー、なんて思っています。
①まずやること→データシートをTMS編集部から取り寄せます
鉄道模型趣味の毎年4月号(5月号?)に応募要項が掲載されます。そこに応募の詳細と、データシートなるものを取り寄せるためのあて先が載っているので、ハガキでデータシート一式の送付を希望する旨を書いてTMS編集部に送ります。そうすると、↓のような封書が届きます。
右の書面が詳しい要項、左の青字で書かれた紙がデータシートです。ここに必要事項を書いていきます。データシートの一番上に書かれている部門とは、A部門が周回、またはそれに近い機能を持つ、いわゆるレイアウトを、B部門はジオラマやセクション、モジュールなど、単体では車両を走行させる機能を持たないものを言います。ちなみに私が受賞したのはA部門です。
鉄道名も記入する欄があります。特に名前を決めていなかったので、その場で「老軽鉄道」というふざけたネーミングにしましたw 要項に「あまりにふざけたものは不可」とありましたが、この程度は大丈夫なようです。
あとは特に気を付けるべきところもないですが、本名と職業を書くとそのまま紙面に乗りますw ペンネームでもいいかどうかは、よくわかりません(ペンネームでもいいと噂では聞いたので、どうしてもペンネームで、という人は両方記しておくといいのではないでしょうか。
②編集部に送付するもの→データシート・プラン図・写真・簡単な説明文
データシートに関しては言及しました。写真と説明文については後述します。ここではプラン図について。
プラン図とは、1/10や1/20で書かれた線路配置図のことで、1mm方眼紙を使うように指定されています。コレ、結構売っている場所がないので困りましたw
特に面倒だったのがカーブ半径の記入で、市販のレールを使った単純なエンドレスの場合や、きっちりカーブの角度を測って作られたレイアウトの場合はいいですが、私のレイアウトはとりあえずエンドレスになればいいやとばかりにその場の思い付きでトミックスレールをつないだので困りました。
苦肉の策として私がとった方法は、つないだトミックスレールの両端がレイアウトのx軸方向・y軸方向のどの位置にあるのかのデータをひとつひとつ取り、x軸とy軸を直線でつなぎ、どこがトミックスレールのC-〇〇〇-〇〇なのかをすべて書き込むという手法を取りました。
実際はカーブレールなのに図上では直線であり、これで大丈夫なのかと応募時には不安になりましたが、努力賞を受賞したということは大丈夫だったということでしょう。
③説明文を書く
TMS編集部から送られてきたものの中に、400字詰め原稿用紙が2枚同封されていました。ということは、800字程度で説明文を書いて来いというものだと私は解釈しました(それより長くても短くてよいかはわかりません。
手書きでももちろん良いですが、パソコンで書き出し、プリントアウトしたものを同封する形でも大丈夫です。その際は、後述する写真を収めた記録用メディアに.txt(テキスト形式)と.doc(ワード形式)のファイル両方を添付することが求められます。txtはともかく、docファイルを作れない人もいらっしゃるかと思いますが、ネット上にはtxtファイルをdocファイルに変換してくれるサービスがあるので、心配することはありません。
ちなみにどんな文章を書いたかというと、このブログに書いたことを800字程度にまとめただけですw
④写真を撮る
写真についても今どきアナログな方法を取っていて、プリントとCD-ROMなどの記録用メディアに収めたものを送付することになっています。プリントについては後述します。記録用メディアについてはCDのほかUSBメモリやSDカードなどでもいいようですが、返送してもらえないので、送っても惜しくないCDで送るのが無難でしょう。保存形式は.jpgです。.rawも送ってよいようですが、jpgも同封することが求められています。
写真についてはいまさら語ることもないと思いますし、TMS2020年4月号に模型写真の上手な撮り方について詳述されていますので、それを参考にするのがいいと思います。
(↑TMS No.939、これ、レイアウトコンテストにこれから出そうと思っている人は必携の書だと思います)
少しだけ記述しておくと、光はカメラ内蔵のフラッシュでなく、太陽光かもしくは複数方向からライティングをすること。カメラ設定のF値(絞り)を大きくし、被写界深度を大きくとること。絞りを大きくしたので露光時間を多くとる必要があるため、三脚を使い、ボタン、もしくはタイマーを使って撮影する(シャッターボタンを手で押すとブレるため)こと。被写界深度を合成できるカメラを使うと便利なこと。などが挙げられます(カメラ用語について分からない人は、詳しく書くと長くなるんでググってください。すみません。
ほかに気を付けるべきことは、線路が写っている写真には車両を入れること、同じ車両を同じ位置に置かないこと(これはあまり重要ではない気がします)、カメラを斜めにせず、水平にして撮影することが求められています。
応募に際して必要な写真は、アップで寄った写真の他、プラン図と同じようにレイアウト(ジオラマ)の真上から撮った写真と、異なる二方向から撮った写真を送らなければいけません。
(↑真上から撮った写真と、異なる2方向から撮った写真)
また、構図は上からや水平方向からだけでは飽きが来るので、何か台に乗せて下から撮ってみるのも面白いかもしれません。
(↑下から撮影した例)
撮影した写真は記録用メディアに収めるのと同時に、プリントをする必要があります。大手カメラショップではプリントサービスを行っているので、そこでプリントしてもらうのが無難だと思います。コンビニでもプリントできますが、画質は若干落ちますね。プリントした写真にはファイル名と簡単なキャプションを裏に書き込んでおく必要があります。言うまでもないことですが、写真は加工をしてはいけません。
⑤送付!
必要なものをすべてを入れてTMS編集部に送ったら、あとはできることはありません。ポストの前で拝んだら、忘れてしまいましょう(無理か!
ちなみに、2020年は4月に締め切りで発表は9月でした。
というわけで長々と書いてきましたが、思ったよりも簡単でした。みなさんもぜひレイアウトを作って参加しましょう! 車両作品よりも受賞のハードルは低いと思いますよ!
ところで、このレイアウトの目標は「TMSに載る!」でした。その目標は今のところ達成してはいませんが、果たしてどうなるでしょうか?(どうなるもこうなるも、まだ話は来ていない(^^;
それではまた~。
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茨城県古河市在住。「いばらぎ」ではなく「いばらき」です。
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