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豚汁模型!

鉄道模型のごった煮をゆるくほそぼそ楽しむブログ

2024'04.19.Fri
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2020'03.12.Thu

 ずいぶん前の画像ではじまって恐縮ですが、この画像の一番下にある家、ここに家を一軒建てたいというのは構想段階から決まっていたのですが、その選定にずいぶんと難儀していました。

(↑画像はTOMYTECのHPより引用)
 今までは右側の、洋館付きの平屋の建物を使う予定で製作していました。ただし、こんな洋館のついた家は、都会ならともかく、田舎の県道から逸れた農道にあるような家には似合いません。田舎のお金のある家なら、もっと敷地を買いますよね。
 本来ならもうすこし「みすぼらしい」家が理想なんですが、こういう田舎のどこにでもありあそうな家ってのはこれくらいしか製品がないんですよね。あとはKATOの鉄道官舎キットくらいしかないですが、あれも社宅感が出すぎてしまってダメ。自作も考えましたがしかし、当初のコンセプトは「建物の自作をしない」です。理由はそうすると面倒くさくなって完成しなくなるから。完成させて遊ぶのが目的なので、妥協して完成させるつもりでした。
 そんな風にうんうん悩んでいたところで、すばらしいニュースが。
こういう家が欲しかった! というわけで、某即売会でさっそく求めました。

 レーザーカットのペーパーキットで明治期の客車・貨車を主にリリースしているIORI工房さんの公営住宅です。瓦の違いで二種あるようです。Aということはさらにバリエーション展開があるのかしら?

 非情に考えられたペーパーキットで、難なく箱にできました。レーザーカットなのでカッターを使っての切り出し作業がないので、プラモを作っているのと同じ感覚で組み立てられます。ちなみに接着はサーフェーサーとタミヤセメントの併用で、内部の角には補強としてプラ角棒を仕込んであります。

 窓枠も仕込んで、塗装まで済ませました。まずは外壁の塗装を済ませてから窓枠をはめ込んでいます。
 外壁はガイアのサーフェーサーEVOオキサイドレッドです。屋根との接地面は紙の白を生かしてそのままです。屋根はちょうどいい色が手元になかったので、タミヤのNATOブラックとレッドブラウンの混色。
 窓枠はタミヤエナメルの銀で塗ってから木工用ボンドで接着しています。木工用ボンドなら塗装を侵しませんからね。

 新旧比較です。ずいぶんみすぼらしくなりましたwいい感じです。

 あわせて、前回から進んだ変化について。

 書くのをすっかり忘れていたんですが、田んぼに枯れた稲を撒いておきました。刈り取った後で、放置されているようなイメージです。麻ヒモをほぐして細かく刻んだものを固着させ、アクリル絵の具の黄色を叩くように置いていって、稲特有の黄色みを表現しています。


山のハゲが気になるので、そこは後で直すとして、通称「裏側」セクションの線路わきに草を撒きました。お決まりのKATO扱いの草素材です。同時に、トンネルや石垣にもウェザリングを施しました。主にパステルの白をすり込むようにして汚しています。




 レイアウトづくりも終盤戦に差し掛かろうとしています。やはり当初のコンセプト「製作方法はなるべく簡単に、積極的に先達の技法は真似する」は正しかったw はじめてレイアウトとして遊べるくらいには完成しそうです。
 もう一息というところですが、今回はここまでです。

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2020'02.09.Sun
どこまで書いたか毎度忘れるので、前の記事を見ながら書いています。
 今回は線路のある築堤と川の護岸の整備を行います。まずは護岸の工事から。
 
 以前に言及したかは忘れましたが、想定している季節は稲刈りが終わってひと段落着いた晩秋あたりなので、護岸はアシ系の背の高い草が枯れている光景にしたいということで、これを使います。レンジやガスのふきんとして使われている、毛が細くて長い、科学雑巾と呼ばれているものです。レイアウトの世界では昔から使われているもので、どうやら川越鐡道が発祥であるよう。
 
 任意の大きさに切り出し(切り出しには一度古新聞などで型取りするのが簡単です)たら、水性アクリルで染めていきます。今回はMrカラーでもいいはずですが、今回はタミヤのバフ、オリーブグリーン、デザートイエローを使いました。薄め液は半分くらい入れて希釈しています。
 今回は冬枯れに近いものにするので、バフを多めに、オリーブグリーンを少なめにしています。夏の情景にするなら、オリーブグリーンを多めですね。
 塗料が乾いたら、毛が塗料によってくっついてしまっているので、こすり合わせたり歯ブラシを使ったりして剥がします。
 
 そして、貼り付けです。実は型取りをミスって切り出しなおしたのは内緒。
 とりあえず河川敷の砂利敷でないところにはこれを貼り付けています。もともとの地面との間に段差が生まれるので、必要なところは紙粘土などを使って埋めています。

 
 築堤も草をはやしていきます。以前の状況はこんな感じ。茶色はタミヤのテクスチャーペイントです。
 
 貼り付けているのは、麻ヒモをほぐしたものを細かくしたものです。これをボンドで直接貼り付けていきます。科学雑巾同様背の高い草を想定したものですが、科学雑巾よりも背が低くなります。
 
 全て麻ヒモで覆った後、KATOのコースターフでそれ以外の草を撒きます。晩秋の想定なので、淡めの緑を多く使っています。
 
 コースターフを使ったので、ついでに道路まわりにも草を順次撒いていきます。ここも淡いコースターフを使っていますが、その下と上にミックスのカラーパウダーでサンドするように撒いています。

 今回はここまで。次回は建物の建て替えでしょうか。

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2019'12.17.Tue
お久しぶりです(やっぱりな挨拶)
 特にこれといって理由はありませんが、間が空いてしまいました。今回は山づくりです。このレイアウトにとって山は面積の半分ほどを占める構造物ですので、ずいぶん時間がかかってしまいました。

 以前にお見せしたこの状態では何のことやらですが、

 取り出したるはウッドランドのクランプフォーリッジ。山素材のド定番フォーリッジクラスターと比べて、よりスポンジの塊感が強い素材です。その分、よりモコモコした感じになります。何より、大容量のものが比較的容易に手に入るので、大量に山を作る際には重宝します。濃い緑と薄い緑の二色を用意しました。

 木工用ボンドで貼り付けていきます。単純作業なので面倒ですが、貼れば貼るほど山らしくなるので私はわりと好きな作業です。

 一通り貼りました。クランプフォーリッジは森林をデフォルメしている表現方法なので、肉眼ではっきりと幹や枝まで見える下のほうはフォーリッジを貼り付けていません。

 というわけで、山すその木々をクランプフォーリッジを使って作ります。とりあえず針葉樹です。広葉樹も作りますが、まだ製作中です。
 竹ひごをアクリル絵の具で茶色に塗ってフォーリッジを張り付けるお手軽仕様ですが、竹ひごのままだと幹がつるっとしすぎているので、モデリングペーストを塗り付けて凹凸つけてひと工夫しています。

  このあと山すその木々を表現するためにいろいろな素材を使いますが、その中でもこれはずいぶんと昔に手に入れたものです。ホビーセンターカトーで箱のエラーのために50円で売られていたものですが、確か旧社屋時代だったので、かれこれ10年ほど前ですかね?

 山すそにはまず下草として、100円ショップで売られている緑に着色されたコケを細かくしたものを撒き、↑のカラーパウダーとKATOのターフを上からかぶせます。固定は定番のボンド水溶液です。そのあと、色調を抑えるためにエナメル塗料をドライブラシするように置いておきます。
 これらを下草に、先ほど作った竹ひご製の針葉樹を差していきます。植樹された針葉樹はかなり整然と幹が並ぶので、規則性があっても気にしないでどんどん植えていきます。トンネルの上のスペースには小さめの広葉樹を植樹する予定です。
 広葉樹の製作を含め、山にはまだ手を加えなければなりません。その様子は次回か、そのまた次回に。今回はここまでです。

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2019'10.28.Mon
どうやって作るか先送りしていた川ですが、このあたりで作っておかなければ行程上まずいので、いろいろなところを参考にしながらとりあえず作ってみました。

 まずは敷地に塗料や顔料を乗せやすくするために下地処理をします。リキテックスのジェッソで下塗り。真っ白です。

 お次はアクリル絵の具で塗装します。ターナーのアクリルガッシュで塗りたいところですが、ド田舎のわが町にそんなものは売っているはずもなく、ぺんてるのものを調色しながら使っています。

 ジオラマの鉄則として想定される視線の手前から奥に向かって高低差をつけるのがダイナミックに見える秘訣だと様々なところで紹介されており、製作中のレイアウトでもそのようになっています。ただ、製作スペースが小さい関係で現実世界以上にその高低差がダイナミックにならざるを得なくなっていて、川の上流部から下流部の高さも相当なものになってしまっています。橋梁部分で橋から水面までの充分な高さを確保しなければならないという事情もあります。
 中流域という設定ですから、滝のように一気に水が落ちるのもおかしい話です。そこで、砂防ダム……のようなものを作りました。のようなもの、と但し書きをしたのは、この構造ではおそらく砂防ダムとして機能しないと考えられるためです。まあ、こういうのは伝わればいいのです。伝われば(強引
 ちなみに砂防ダムの水が流れ落ちている部分は、水が流れ落ちるために水深が深くなっているという設定で、周りよりも少し濃い目の青で塗っています。

 次は河原の石を置きます。模型用の石を三種類ほどを使い分けていて、モーリンのリアルサンド2種と、HO用のバラストを使いました。ほかにも100円ショップで買った観賞魚用の石も使いました(↑の写真ではまだ使っていません)。中流域という設定なので、いずれも少し大きめの石をセレクトしています。

 お次はいよいよ流れを表現します。使ったのはいずれもリキテックスの絵画用の下地剤です。
 まず最初に白波を表現します。波の起きそうなところ(石の影や水深の浅いところなど)にブレンデッドファイバーとモデリングペーストを4:1くらいで混ぜたものを、叩きつけるように置いていきます。
 白波が乾いたら水面を作ります。水面はモデリングペーストをそのまま塗り付けていますが、何層にも重ねることで若干の厚みを持たせています。

 水面が乾いたら、砂防ダムから流れ落ちる水を表現します。スーパーヘビージェルメディウムで、上から下に塗っていきます。流れ落ちる水しぶきの表現が今一つなので、先ほど紹介した白波を追加していく予定です。

 普通、ジオラマに川を作る場合は川がジオラマの外から流れてきて、ジオラマを通り、ジオラマの外に流れ出すという構造になるわけですが、それが不可能な場合、どうにかして川の起終点を隠してやる必要があるわけです。
 その代表的な妥結点が、湖や沼などの水のたまり場所を作ってやったり、暗渠を作って物理的に隠してしまったりするわけです。今回はそういったものはレイアウトの構造上採用できず、苦しい処理ですが、レイアウトにおける川の起点を森の暗がりで隠してしまうことにしました。砂防ダムも川の起点を隠すための仕掛けの一つです。自然の構造物としては不自然ですが、これ以上やりようもないかなということで、とりあえずいい案が浮かぶまではそのままです。

 上で少し出てきましたが、ようやっと緑にも着手を始めています。今回は川の製作がタイトルなので、緑化作業についてはまた次回です。それでは。


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2019'10.03.Thu
今年も行ってまいりました。目黒のさつき会館時代からいっているので、10年くらいになるのかしら?
 前回の様子はアップしてあるので、ここでは前回に取り上げていなかったものor新作について触れていきます。

 何といってもサプライズは、猫屋線の電化でしょう。イメージ元は福島交通軌道線。細身な体と小さな図体がかわいらしいですね。乗っているのはHO用の小型パンタグラフ(名鉄モ510用のもの)ですが、ナローの小さな車体には大柄に見えてとてもベストマッチだから不思議です。動力も鉄コレの機関車用のものなので、走行性能も担保されていますね。

 トレーラーも新規製作でしょうか。福島交通にはこういったトレーラーはいなかったので、大改造によって鉄道線のトレーラーになった元都電の羽後交通ホハフ6あたりのイメージでしょうか。

 TMSでの連載やGMの箱絵でおなじみの小林信夫画伯のペン画も注目を集めていました。これに私はやられました。大真面目にレイアウト製作の算段を練っています。

 ここからは展示物ですが、前回掲載したものについては大幅に端折っていますので、ご承知おきを。


 モデルワーゲンの新作の立山砂防モジュール。滝の表現は水槽用ろ過装置のフィルターでしょうか。今回は記念エッチング板が立山のDLだったこともあって、立山の作品が多く展示されていました。


 事務局の畑中さんは新作の仙北でご参加です。前回の講演が仙北特集だったので、それを受けてのものでしょう。
 田園地帯を走るだけあって、米俵を満載した貨物列車が魅力的でした。仙北と言えば、田園地帯の築堤上を行く多種多様なキハですね。



 四頓倶楽部さんは立山特集でした。中でも目を引いていたのがこのレイアウト。B4くらいの小さなサイズですが、そのスケール感は圧倒されます。レイアウトの向こう側を立て板で仕切ってしまう技法も効果的ですね。





 倉林さんの簡易軌道は旧作ですが、初めて見たので掲載。見てみたかったレイアウトでした。
 NやHOのレイアウトを見慣れていると、本当に小さなサイズのレイアウトですが、その中に見どころが満載で、密度はとても濃いです。出荷待ちのトラックがいい味を出していますね。





 KBMCの新作(見た記憶がないだけなので、新作ではないかも)から、併用軌道です。高知や福井がとても楽しく、花巻や静岡鉄道秋葉線に思いをはせています。模型でもやりたい題材の一つですが、ストラクチャーの量産技術が必要だなと、すばらしいストラクチャーの数々を見て痛感した次第。駅舎もエムズコレクションのものかと思いましたが、どうやら自作のようですね。






 磯野さんの下津井は以前にも見ていますが、やはりとんでもないのでまた載せます。今回もかなりの時間眺めました。その時間が自分の創作に生かせるかは自信がありませんが(^^;
 このレイアウトのすごいところは、「説得力」だと思うんですよね。ここはこういう地形だから、こう建物や街並みがあり、ここはこういう家だから、こういう設備がある、というような、漫画や小説のキャラクターの設定を考えるようなリアル感とでも言いましょうか。

 極めつけはこの模型屋でしょう。中の模型棚に入っている箱まで分かるように表現されているのは、発想と技術と根気の3つが高いレベルで発揮されている証ですね。


 磯野さんの新作として、サーボモーターを用いて、センサーで開閉する跳ね橋のレイアウトを作成されていました。KBMCや駿遠倶楽部がDCCやサウンド技術を多用した展示を行っていましたが、これからはこうした電子制御のギミックがもてはやされる時代になるのかなあと感じる軽便祭でもありました。
 最後に、KBMCのサウンド付きDCC運転の様子も載せておきます。サウンド界隈も今かなり盛り上がりを見せていて、なかなかとっつきづらいと思ってはしまうものの、魅力的なことは間違いありませんね。

 以上、軽便祭2019を独断と偏見でお伝えしました。もう何年も通っているイベント、そろそろ出店側で出たいなあと思うものの、素晴らしい情景作品の数々を前にすると、どうしても尻込みしますな。だれか強引に誘ってはもらえないものか。。。
 お会いした方、特に最後に話し込んでしまった某氏、お時間を取らせてしまい恐縮です。また来年お会いしましょう。

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茨城県古河市在住。「いばらぎ」ではなく「いばらき」です。
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